下地ヒロ子さん最優秀賞/婦人の主張大会
優秀賞は宮国、砂川さん
宮古島市(地区)婦人連合会(島尻清子会長)の婦人の集いが12日午後、下地農村環境改善センターで開かれた。婦人の主張大会では、福嶺学区の下地ヒロ子さんが最優秀賞を受賞。難病を乗り越え、宮古上布を織るという夢を実現させた経験を語り、審査員から高い評価を得た。伊良部学区の宮国三代子さんと砂川学区の砂川さゆりさんが優秀賞を受賞した。
最優秀賞を受賞した下地さんは、二つの難病を抱えてマイナス思考になりがちな自分を宮古上布が支えた体験を堂々と主張した。
2年間の研修期間を終えて始めた織り。「ただ織機に座っているだけの日々が続きました」などと苦悩の体験を告白した。それでも自分を奮い立たせて取り組んできた結果、1年かけて反物を完成させた成功例を報告。「(反物を)手でなでているうちに涙が出てきました」と当時の感情をストレートに表現した。
最後に下地さんは、自身の体験談を踏まえて、「夢の実現はいつからでもできます」とまとめた。
最優秀賞受賞に「うまくいかない部分もありましたが内容が伝わってうれしく思います」と喜んだ。宮古代表として出場する中央大会については「私の発表で少しでも多くの方が前向きな考えになってくれれば良いと思う。頑張ります」と抱負を話した。
優秀賞の宮国さんは伊良部島に嫁いで得られた貴重な経験を報告。同じく優秀賞の砂川さんは婦人会活動を通して磨かれた自分自身を語り、活動の充実に取り組む決意を示した。
大会には各地区の婦人が集まり、3人の主張に耳を傾け、困難に立ち向かう気持ちと地域、人とのつながり、婦人会活動の大切さを再認識していた。