初日、大半が「高品質」/10年産葉タバコ
買い入れスタート/生産農家 高値に期待
宮古地区の2010年産葉タバコの買い入れが13日、平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で県内のトップを切ってスタートした。初日の大半が高品質のAタイプで鑑定され、生産農家らを喜ばせた。
今年石垣の取扱所が閉鎖されたため、買い入れ日数や総生産量などは宮古・石垣を含めての集計となった。
宮古での買い入れは、上野を皮切りに多良間村、平良、城辺、伊良部、下地の順で行われる。その間に石垣での買い入れがあり、買い入れ期間は9月8日までの36日間を予定。
宮古の葉タバコは4月以降の天候不順による日照不足の影響で、生産量は前年より下回る見込み。品質は前年並みを予想している。
宮古・石垣を含めた10㌃当たりの平均収量は前年を下回る210㌔を予想。総生産量1517㌧を見込む。後日、宮古・石垣を仕分けした平均収量や総生産量は発表される。
初日は午前8時半から開始セレモニーが開かれ、県たばこ耕作組合の砂川栄一組合長が「いよいよ買い入れが始まる。生産農家にとっては不安と期待があると思う。農家は非常に努力して生産しており、高評価を期待している」と述べた。
次いで日本たばこ産業沖縄地方原料本部の大石春幸本部長は「宮古の葉タバコ生産は、2年前と比べてかなりの成果が上がっている。生産農家の意欲につながるよう安定した鑑定に努める」と語った。
来賓で出席した下地敏彦市長は「今日の鑑定から、葉タバコの通信簿が付けられる。オール5の評価が出て、生産農家を喜ばせてほしい」と強調した。
搬入した砂川健勇さん(60)=上野=は「昨年より重量は少なめだが、品質は上々」と語った。