48人参加し「琉大塾」開講/青少年の家
大学生が小中生指導
琉球大学の学生と宮古島の小学5年生から中学3年生までの児童生徒が、宮古青少年の家で2泊3日を共に過ごしながら、さまざまな体験交流をするとともに、児童生徒は大学生から学習指導を受ける「琉大塾」(主催・琉球大学生涯学習教育研究センター、宮古青少年の家)が22日から開校した。
同大学では3年ほど前から、宮古や八重山出身の大学教授や生徒らが、大学のないふるさとの学校などで講演や学習指導を行う「知のふるさと納税」という離島支援プロジェクトを行っている。今回は、宮古青少年の家からの要望を受け、合宿形式で学習指導などを行う「琉大塾」の第1回が宮古島で開催されることとなった。
琉球大学からは、宮古出身者を中心にスリランカからの留学生1人を含む13人が来島。宮古からは小学生27人、中学生21人が参加している。
入所式で青少年の家の安慶田昌宏所長は「3日間、お兄さんお姉さんと勉強をする。自分がよく知りたいことや進路のことなどをしっかり聞いて」。児童生徒を代表して北小学校児童会長の伊志嶺元隆君(6年)が「塾を楽しみにしてきた。大学生とたくさんふれあい、学びたいし、参加したみんなと友達になって楽しく過ごしたい」と抱負を語った。
オリエンテーションでは大学生と児童生徒は6班に分かれ、各班で一人一人が自己紹介をしたほか、班の名前を決めたりゲームなどを行ったりした。はじめは少し緊張した様子だった児童生徒たちだったが、ゲームなどをする中で次第に打ち解けていった。
学習指導では小学生と中学生に分かれて実施。児童生徒は、夏休みの宿題や自由研究など自分がやりたい勉強に取り組みながら、分からない問題などがあれば大学生に質問し、問題の解き方を教えてもらった。
きょう2日目は学習指導のほかスポーツ教室や科学遊び、「スターライトシアター」の鑑賞などを予定。最終日は成果発表会などを行った後、午後5時から退所式が開かれる。