12㌶を計画から除外/大原土地区画整理
街路整備の円滑実施へ/大道線420㍍今年度着手目指す
宮古島市(下地敏彦市長)は、大原土地区画整理事業の見直しに関する公聴会開催に向けて23日、都市計画(変更)原案の縦覧を市下地庁舎2階で開始した。原案は整理計画面積37㌶のうちの12㌶を外し、新しく大原地区計画エリアに設定。今回の都市計画変更は、区画整理事業の網を取り除き、街路整備をしやすくした。
大原地区計画には、大道線の下里東交差点とサンエーカママヒルズ店前交差点間の420㍍を幅員12㍍に拡幅する事業計画も組み込んだ。今年度中の設計委託、来年度からの用地交渉を目指す。
大道線の整備を急ぐのには、同道路が新宮古病院や伊良部大橋へのアクセス機能を持つという背景がある。
同区間は平一小や南小などの通学路にもなっているが、歩道がなく地域住民から危険除去のために早期整備を望む声が出ている。
同計画には、県道マクラム線の南側部分も入っている。県は「区画整理地区から外れることによって、同道路の拡幅が道路や街路事業でできるようになる」と話している。
今回の都市計画変更手続きは、地元住民と勉強会を重ねて整備方針について合意を得て、実施となった。原案縦覧は今月30日まで。住民から意見書の提出があった場合、公聴会を9月11日午後6時から市役所下地庁舎2階会議室で開く。意見がなければ、案の縦覧を2週間ほど行い、市都市計画審議会に諮問する。