平良港へは計5回寄港/クルーズ船11年度実績
乗客は2566人
【那覇支社】2012年度県クルーズ促進連絡協議会(会長・下地芳郎県文化観光スポーツ部観光政策統括監)が24日、県庁で開かれた。担当課から海路による外国人入域観光客数やクルーズ船の寄港実績、クルーズ客船誘致の活動実績などが報告された。11年度の平良港へのクルーズ船寄港回数は5回で乗船者数は2566人だった。
11年度に沖縄を訪れた外国人観光客数は30万1400人で、そのうち空路を利用した観光客は18万2500人、海路利用は11万8900人だった。国・地域別に見ると海路利用が最も多いのは台湾で5万8800人、次いで中国の1万7900人。
県内へのクルーズ船寄港実績は、10年度が計100回、総乗船者数20万4293人だったのに対し、11年度は112回と寄港回数は増加したものの乗船者数は19万8990人に減少した。寄港112回のうち定期クルーズ船は69回で前年度比1回の増。不定期クルーズ船は11回増の43回となった。
11年度の寄港回数を港別にみると最多は那覇港の54回、次いで石垣港の49回。前年度はゼロだった平良港は5回、本部港2回、中城湾港と徳仁港が各1回。乗船者数が最も多かったのは石垣港で10万4969人、那覇港は8万9562人、平良港は2566人だった。
同連絡会議では、県文化観光スポーツ部観光政策課がクルーズ船の寄港状況などを説明。今年度、大手クルーズ船社による中国からのクルーズ船が沖縄へ7回寄港を予定していること、13年度にも大手クルーズ船社が中国への配船を予定していることなどを挙げ、今後も中国人向けクルーズを中心とした、さらなる寄港が期待されるとの考えを示した。
11年度の主な誘致活動の実績報告では、プロモーション活動として、スタークルーズ社タイアップ広告、コスタクルーズ香港支社訪問セールス、スタークルーズ台湾支社への県知事によるトップセールス、クルーズ業界の展示会「クルーズシッピング・マイアミ」への沖縄ブース単独出展などを行ったことを紹介。12年度の取り組み予定としては、欧米や東アジア市場での展示会出展や訪問セールスによる沖縄の認知度の向上、船社、旅行社などと連携した商品開発や販売促進に向けたタイアップキャンペーンやメディア取材支援、商品パンフ作成支援などを計画していることなどが示された。