琉球舞踊とバレエ融合/N・Sバレエ団宮古公演
プリマ長崎さん「天川」披露
宮古出身のバレリーナ長崎佐世さんが主宰するN・Sバレエ団の公演、「琉球クリエイティブin Miyako」が24日夕、マティダ市民劇場で開かれた。西洋バレエと琉球舞踊を融合させ、沖縄民謡に乗せて踊る新たなジャンルの創作バレエの世界に観衆は魅了された。2007年にニューヨークで開催された国際バレエコンクールで「ユース・アメリカ・グランプリ」シニア女子第1位となったプリマドンナ長崎真湖の踊る「天川」など団員らが華麗な舞いを披露した。
舞台の演出、構成、振付のすべてを主宰者の長崎佐世さんが担い、新たなバレエのジャンルを切り開いた「琉球クリエイティブ」は昨年、沖縄で開催された「世界のウチナーンチュ大会」で公開され絶賛された。宮古公演は故郷に対する長崎さんの思いが支援者らに伝わり、団員25人を引き連れての大がかりな舞台となった。
第1部では「漲水のクイチャー」「なりやまあやぐ」「豊年あやぐ」などの宮古民謡の曲目に乗せて団員がユニークで美しい舞いを披露。また、第2部では宮古の子ども達による「カチャーチどんどん」を披露するなど、沖縄民謡の曲に乗せ舞台は次々と新ジャンルのバレエを展開した。
プリマ長崎真湖が踊る「天川」は演目の中でも注目される作品で、男女の掛け合いをニワトリの着ぐるみをまとったダンサーとプリマがコミカルなタッチのバレエで表現した。
長崎さんは「通常、地謡の演奏で舞台は繰り広げられるので、次回の宮古公演では、ぜひ生演奏の民謡でお披露目したい」と話した。同バレエ団は9月に宮古で教室を開校する予定。問い合わせは電話090・3698・7648(N・Sバレエアカデミー宮古 City)まで。