特別賞49人が決意/全宮古書道展表彰式
「向上心を持ち 書に励む」/書心会、本社
第31回全宮古書道展(書心会、宮古毎日新聞社主催)の表彰式が2日、市内ホテルで行われた。児童・生徒の部大賞の上原美夢さん(西辺中3年)、高校・一般の部大賞の曽田和江さん(平良東仲宗根)ら特別賞受賞者49人に賞状やトロフィーなどが贈られた。受賞者を代表して曽田さんは「この喜びを忘れずに、日々向上心を持って書に取り組んでいきたい」と決意を述べた。
書道関係者や受賞者の家族らが見守る中、大賞や準大賞、市長賞、議長賞、文化協会長賞、JTA賞、宮古テレビ賞など各賞受賞者一人一人が壇上に上がり、それぞれの贈呈者から賞状などを受け取った。
主催者を代表して宮古毎日新聞社の平良覚社長は「書は磨けば磨くほど心身ともに成長する。本日の感動を忘れることなく精進を続けてください」とあいさつした。
下地敏彦市長(代読・古堅宗和市企画政策部長)は「児童生徒の応募は、宮古の芸術分野のすそ野を広げる大きな力になるものと信じており、本書道展の成果を期待している」、日本習字教育財団の甲地史昌理事長(代読・葛西孝章副理事長)は「さらに研さんを重ね、なお一層素晴らしい作品が生み出されるよう心から祈願する」とそれぞれ祝辞を述べた。
書心会の天久宏会長(審査委員長)は講評で、児童生徒たちには「伸び伸びと丁寧に書かれている。課題の書は一生懸命書かれているが、学年と名前が練習不足の感じがした」、高校・一般の部に対しては「書体、墨の色、用紙に工夫が施されていたが、落款によって作品を引き立てる工夫も大切」などと批評し、さらなる精進を期待した。
受賞者を代表して曽田さんは「なかなか会えない友人からも連絡があるなど、たくさんの人たちから励ましの言葉を頂き、ますます喜びが湧いてきた。これからもこの喜びを忘れずに、日々向上心を持ってこれまで以上に書に取り組んでいきたい」と決意を込めながらお礼の言葉を述べた。
全宮古書道展は、作品発表の場を設け心技の向上を図り、書道教育の発展に寄与することを目的に毎年開催されている。
今年は、児童や生徒、一般、高齢者から多くの作品が寄せられた。展示会は8月17~19日まで市中央公民館で行われ計938点が展示された。期間中、延べ1800人の市民が来場し作品を鑑賞した。
なお、今年から「秀墨賞」の表彰は各書道教室で行われた。