エコ事業や陥没現場を視察/県議会土木環境委員会
県議15人が宮古島を訪問
県議会土木環境委員会(中川京貴委員長)の委員ら15人が視察のため3日、宮古島を訪問。再生可能エネルギー100自活実証事業を行っている来間島と、宮古島メガソーラー実証研究設備、今月はじめに歩道が陥没した真謝漁港入口付近の県道83号の現場を視察した。
今回、来島したのは奥平一夫氏ら土木環境委員会の委員12人と、座喜味一幸氏ら委員外議員3人。2泊3日の日程で宮古島市と石垣市で、道路、橋梁、空港の整備事業や環境保全についての事業を視察調査する。
初日は、環境モデル都市として宮古島が取り組んでいる事業などについての説明を市役所平良庁舎で大金修一エコアイランド推進課長から聞いた後、来間島を訪問。展望台の上から屋上に太陽光パネルを設置している小学校などを見ながら、島内の消費電力すべてを再生可能エネルギーで賄う再生可能エネルギー100%自活実証事業について担当職員から説明を聞いた。
メガソーラー実証研究設備では沖縄電力の担当者から、同施設で行われている一般の配電系統に太陽光発電が大量に導入された場合の影響を把握して系統安定化を図る実証事業などについて解説を聞いたほか、配電系統模擬システムや大型の蓄電池を視察し、蓄電池建屋屋上から施設全体を一望した。
歩道が陥没した県道83号の視察は、市からの支援要請を受け実施された。議員らは、長さ約25㍍、最大幅約10㍍にわたって崩れ落ちた現場を確認した。
きょう4日は下地島空港の現状と伊良部大橋建設工事の進ちょく状況などを確認した後、石垣市へ移動する。
宮古、石垣での視察について中川委員長は「視察というと県外や国外が多いが、県内離島の取り組みや現場を見るべきとの考えから、宮古、石垣の視察を全会一致で決めた」とその経緯を説明。宮古島については「来間島の100%自活事業は何としても成功させて来間を全国のモデル地域にしたい。伊良部大橋については工事遅れの説明を受けているが、1日も早く完成させるために現場を見て地元の苦労を知ることが必要と思った。道路陥没は、道路を使う住民に迷惑が掛からないよう担当課に早めに対応させたい」と語った。