参院選きょう投開票/沖縄選挙区
新政権に初審判 4候補が最後の訴え
【那覇支社】第22回参議院議員選挙は、きょう11日、投票日を迎えた。開票結果は12日未明にも全議席(改選121)が確定し、大勢が判明する見通し。沖縄選挙区(改選1)には、新人で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)=無所属・社民、社大推薦=、新人で沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏(59)=無所属・共産推薦=、新人で幸福実現党公認の金城竜郎氏(46)、現職で自民党公認の島尻安伊子氏(45)=公明県本支持=の4氏が立候補し、17日間の選挙を戦った。同選挙区の4氏と各陣営は選挙戦最終日の10日、那覇市内で打ち上げ式、街頭総決起大会を開き、有権者に「最後の訴え」を行って選挙戦を締めくくった。普天間問題、消費税増税など、政権交代後初の国民審判が、きょう下される。
定数242議席の参議院で、今選挙は半数の121議席(選挙区73、比例代表48)が改選される。県関係比例代表には現職の喜納昌吉氏(62)=民主=、新人の上里清美氏(54)=共産=が名簿搭載されている。
今選挙で、沖縄選挙区は、公示前に政府与党が米軍普天間飛行場を名護市辺野古周辺部に移設する案を日米共同声明で発表したことなどから、与党からの候補者擁立が困難な状況となり、全国でも異例の「オール野党候補者」による選挙戦となった。
選挙戦最終日の10日、山城陣営には、社民党の福島瑞穂党首が応援に駆けつけ、那覇市新都心の県立博物館・美術館前で打ち上げ式を開いて有権者に最後の訴えを行った。
伊集陣営は、同市泊高橋交差点の早朝街頭演説を皮切りに、那覇市内をくまなく一巡し遊説を行い、午後4時に新都心水道局前で街頭総決起大会を開いた後、再び遊説を行った。
金城陣営は、泊高橋交差点の「朝立ち」に始まり、首里、小禄などで候補者政策を訴え、午後6時から選対事務所からの練り歩き後、泊高橋交差点で打ち上げ式を行った。
島尻陣営は、那覇市小禄で朝のスポット遊説を行い、豊見城市、浦添市などの市街地で街頭演説を展開。練り歩き後、午後7時に那覇市むつみ橋の打ち上げ式で気勢を上げた。
「選挙争点」が見えづらく、普天間問題、消費税増税論議が今選挙の「焦点」に絞られる。同選挙区では民主党支持層と支持政党のない浮動票の動向が注目点。また、「投票率」そのものも注視される点だ。県選管発表6月23日現在の選挙人名簿登録者数は107万6403人(男52万3221人、女55万3182 人)。
◎沖縄選挙区候補者略歴(届け出順)
※氏名、年齢、新人・現職の別、党派、①生年月日②主な職業
③最終学歴④住所⑤本籍地
山城博治(57)=新・無・社民、社大推薦=①1952年9月20日②沖縄平和運動センター事務局長③法政大学卒④那覇市古波蔵129-1④沖縄県うるま市
伊集唯行(59)=新・無・共産推薦=①1951年6月26日②沖縄医療生協前理事長(医師)③北海道大学卒④那覇市国場1186-5-A101⑤沖縄県中城村
金城竜郎(46)=新・幸福実現公認=①1964年5月7日②同党支部役員③沖縄国際大学卒④沖縄市上地2-�u-2-2F⑤沖縄県那覇市
島尻安伊子(45)=現・自民公認、公明支持=①1965年3月4日②参院議員③上智大学卒④浦添市仲西1-1-1-1F⑤宮城県仙台市