最優秀に砂川優莉奈さん(福嶺中3年)/少年の主張宮古地区大会
優秀は砂川美紅、砂川万莉乃さん
第27回少年の主張宮古地区大会(主催・市青少年育成市民会議)が8日、市中央公民館で行われ、「今、私にできること」と題し発表した福嶺中3年の砂川優莉奈さんが最優秀賞に輝いた。県大会(26日、豊見城市)に宮古地区代表として出場する。優秀賞は砂川美紅さん(北中3年)、砂川万莉乃さん(砂川中3年)がそれぞれ選ばれた。
最優秀賞の砂川さんはハチドリを主人公にした絵本の中で「私にできること」という言葉に出会った。
森の火災を消し止めようと、小さなくちばしで水のしずくを一滴ずつ運ぶハチドリの姿に「あきらめと無力感に支配されがちな弱気な心にメッセージを突きつけた」と感想を綴った。
そんな中、先輩が乳がんと闘いながら、自分にできることを探してさまざまな活動に汗を流していることに感動した砂川さんは「今、私にできること」をキーワードに「ハチドリ運動」と称したリサイクル・省エネ活動を全校生徒で取り組んでいることを紹介した。
東日本震災でボランティアとして活動している人たちを見て「泥まみれになりながら黙々とがれきの山を片付けている様子は、ハチドリと重なって見える」と砂川さん。勉強やボランティア活動を頑張りながら「ひとしずくを運ぶ人間に成長できるよう、『私にできること』を育てていきたい」と締めくくった。
表彰後、砂川さんは「自分にできることは、みんなにもできるということを訴えたかった。笑顔で発表することに心掛けた。もっと表現力を高めて県大会に臨みたい」と抱負を語った。
審査委員長の砂川義治さんは講評で①表情豊かに聞き手を意識した発表が見られた②日常生活の中から課題を見つけ、社会性を持った主張が良かった③身近な出来事を通して自分自身の生活を変えて行こうとする前向きな発表が見られた-などを挙げ「中学生らしい発表でとても素晴らしかった」とたたえた。
大会には各学校から代表18人が出場。部活やボランティア活動を通して感じたことや家族、周囲の人たちへの感謝の気持ち、出会い、平和の尊さなど豊富な内容と熱のこもった発表が聴衆に感動を与えた。