救急車の出動2500回/市消防本部11年
2300人余を搬送
きょうは9月9日で「救急の日」。宮古島市消防本部のまとめによると、管内で2011年1月から12月までの1年間に救急車が2567回出動し、2301人を搬送した。
このうち入院を必要としない「軽症」が1027人、1日間から3週間未満の入院を要する「中等症」患者708人で、3週間以上の入院を要する「重傷患者」が411人だった。
年齢別に見ると65歳以上が1135人と最も多く、全体の約50%を占めている。
同年の119番受理件数は全体で3241件で、このうち2206件が救急だった。出動回数の2567回と救急出動指令回数の差は病院間の移動(転院)などで救急車が出動した回数。
受理件数の内、誤報(時報、天気予報との間違い)やいたずら電話が209件あった。
症状に緊急性がなく「交通手段がない」「どこの病院に行けばよいか分からない」などの理由で救急車を呼ぶと、他の重症患者への対応が遅れるため、市消防本部指令課は救急車の正しい使い方を守ってほしいとしている。
119番通報時には指令員の質問に落ち着いて答えてほしいと呼び掛けると共に、GPS機能付きの携帯電話からの通報は場所の特定がしやすいので活用を勧めている。
救急の日は救急業務に対する理解と認識を高めるために1982年に制定された。毎年9月9日を含む1週間を「救急医療週間」と定め、全国で応急手当の講習会を中心とした行事が催される。