宮古から反対表明/オスプレイ配備
友や親戚の命の保証を/大会決議 基地負担を断固拒否
米垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場配備に反対する宮古地区大会(主催・同実行委員会)が9日、カママ嶺公園多目的広場で、参加者1500人(主催者発表)を集めて開催された。「県民はこれ以上の基地負担を断固として拒否する。県民の声を政府が無視するのであれば、我々は基地反対の県民の総意をまとめ上げていくことを表明する」との大会決議を採択した。仲間元春君(宮高3年)、平良麗さん(同1年)が沖縄本島に住む友人や親戚の「命の保証を100%にしてほしい」と訴え、配備反対への決意を力強く表明した。
日米両政府の合意によって、沖縄への配備が断行されようとするオスプレイの配備反対県民大会は、沖縄本島宜野湾市での県民大会と連動する形で、宮古、八重山でも同日同時刻にスタートした。宮古では圏域2市村の下地敏彦宮古島市長、下地昌明多良間村長、平良隆市議会議長、西平幹村議会議長、島尻清子市婦人連合会長、根間修連合沖縄宮古地協議長が共同代表を務め、奥平一夫氏、座喜味一幸氏の市区選出2県議が大会事務局を、賛同23団体が実行委員を組織するなど、文字通り郡民総意の大会を実現した。
大会あいさつした下地市長は「宮古地区大会で、オスプレイ配備に反対する県民の不退転の決意を政府に届けるため、声高らかに配備反対を訴えよう」と呼び掛けた。
多良間村の西平議長は「県下41市町村の議会が反対決議を行うなど、オスプレイ配備反対は県民の総意である。県民の気持ちを一つにして反対を日米両政府に訴えよう」と述べた。
共同代表6人のあいさつに続き、決意表明を行った宮高の仲間君と平良さんは、米軍基地と爆音機騒音のない宮古島の「音」を「命の証し」と表現。「命(ぬち)どぅ宝」を沖縄の心の声として発信し続けることを誓い表明した。また、宮古地区PTA連合会の狩俣勝紀会長は「宮森小学校、沖縄国際大学ヘリ墜落事故のように、これ以上、子供たちを危険にさらしてはならない」と訴え決意表明した。
大会事務局長の奥平氏が宮古地区大会の大会決議文を読み上げ、満場の拍手で決議を採択した後に、平和運動センター宮古島の砂川勝哉議長の掛け声で「ガンバロウ三唱」を行い、同大会を締めくくった。