11億円の補正予算など提案へ/市議会9月定例会
市当局が議会に議案説明
宮古島市議会全員協議会が11日、市役所平良庁舎で開かれ、市議会9月定例会に提案する議案について市当局が説明した。今定例会では、沖縄振興特別推進費(一括交付金)7億1869万円を含む11億4854万円を増額させる一般会計補正予算案や、2011年度の決算認定案、サシバリンクス伊良部の運営を指定管理とするための条例案など計30議案が提案される。
9月定例会に提案されるのは、一般会計と特別会計の予算案8件、サシバリンクス伊良部設置及び管理に関する条例など条例案5件、字の区域変更や下地島空港周辺の県有地を農業的利用ゾーンとするために購入する土地の取得などの議決案5件、水道事業会計利益の処分と決算の認定を求める議決・認定案1件、11年度の一般会計と特別会計の決算認定を求める認定案8件、11年度市健全化判断比率と資金不足比率を報告する報告案1件、人権擁護員の推薦について意見を求める諮問案2件。
歳入歳出ともに11億4854万6000円を増額させる一般会計補正予算案のうち、主な歳出は一括交付金活用事業に充当される沖縄振興特別推進費が7億1869万4000円、県営土地改良事業負担金が1億6239万7000円、焼却施設改修事業費3082万3000円、池間小中学校屋内運動場改築事業費2064万4000円、久松小学校屋内運動場改築事業費1228万5000円など。
サシバリンクス伊良部は現在、市公共施設管理公社が管理運営を行っているが、市では公益法人制度改革に伴い、同公社を今年度中で解散させる方針であるため、13年4月からは指定管理者による運営を可能とするため、今回、同ゴルフ場の設置と管理に関する条例案を提出する。議員から「同ゴルフ場は売却予定だったのではないか」との質問が出されたのに対し、長濱政治副市長は「売却の方針は変わっていないが、伊良部大橋が架かれば同施設の価値が上がるものと見られる。そのあたりを見極めたいので、当面は指定管理にしてやっていきたい」と説明した。
下地島空港周辺の県有地を農業的利用ゾーンとして活用するため市が取得する土地面積は約68㌶で、取得価格は1億8250万円を予定している。