初の90%台を達成/11年度市税徴収率
前年度比1・61ポイント増/納期内納付、滞納整理が奏功
宮古島市の2011年度市税徴収率は前年度比1・61ポイント増の90・05%となり、市として初めて90%台を記録した。下地敏彦市長は11日、会見を開き、この結果を発表。徴収率アップの要因としては、納期内納付の推進と差し押さえなど滞納整理に早期着手した結果と分析している。ただ、県平均、県内市平均との比較では、まだ約1ポイント下回っていることから、今後もさらなる徴収率アップに務める考えを示した。
市の11年度市税の調停済額は51億6709万3000円で、そのうち徴収できた収入済額は46億5313万7000円、収入未済額は5億1395万6000円だった。徴収率は90・05%で前年度の88・44%を1・61ポイント上回った。
徴収率を税種別に見ると、市民税は法人市民税が96・81%で前年度比0・33ポイントの増のとなったが、個人市民税は92・15%で0・49減となり、トータルでは0・39ポイントの減の92・90%となった。しかし、交納付金を含めた固定資産税は87・15%で3・00ポイントの増、軽自動車税は88・73%で1・60の増に。市たばこ税、鉱産税、入湯税はいずれも前年度と同じ100・00%だった。
11年度の差し押さえ件数、人数、金額は3854件、1007人、2億4824万8655円。高額滞納者を中心に差し押さえを行った10年度の3億1275万1643円と比べ金額は下回ったものの、2682件、524人だった件数と人数は、早期着手に取り組んだ11年度が大幅に上回った。
宮古島市が誕生した15年度は81・3%だった市税徴収率は年々上昇していて、今回、初の90%台は達成した。しかし11年度の県平均徴収率91・1%、県内11市平均91・2%と比較するとまだ約1下回っている。11市中、最も高いのは浦添市の96・0%、次いで那覇市の93・2%。最も低いのはうるま市で87・2%。宮古島市の徴収率の高さは11市中5位で、10年度の7位から2ランクアップしている。徴収率の全国平均は10年度で93・3%だった。
市長室で会見を行った下地市長は、市の集中改革プランによると11年度の市税徴収目標は87・50%で、今回それを大きく上回ったことを説明。90%台を達成できたのは市民の協力のおかげとの考えを示した上で「12年度の目標は90・5%。税負担の公平性という点からも市税は期限内に納付するようお願いしたい」と呼び掛けた。県平均を下回っている点については「今後も徴収率のアップに努めていきたい」と述べるとともに、13年度から導入予定のコンビニ納税が徴収率アップにつながることに期待を寄せた。