12年度2次で宮古島市を採択/実践型地域雇用創造事業
厚労省 241人の雇用創出目指す
【那覇支社】厚生労働省は14日、地域特性を生かして雇用を生み出す取り組みについて支援する「実践型地域雇用創造事業」の2012年度第2次採択地域(全国13道県15地域)で、宮古島市を採択したと発表した。県内では同市のほか金武町が採択された。今年12月から同事業を展開し、2014年度までに累計で241人の雇用創出人数を目指す。
同事業は雇用機会が不足している地域において、自発的な雇用創造の取り組みを支援する目的で、地域の協議会が提案した雇用対策事業の中から、雇用創出効果が高いと見込まれるものや、地域の産業経済の発展に波及する可能性が高いものを同省がコンテスト方式で選抜し、事業実施を市町村に委託するもの。
宮古島市は「見つめ直す地域の“宝”!!地域の宝を発見・創造すれば地域力が向上する~自発的地域活性化プロジェクト~」と題して応募。雇用創出実践メニューとして①黒糖と芋等の地域食材資源を活用した宮古島の“宝”創造②苧麻で作る高級和紙の体験等のプログラムや苧麻等を活用した製品開発等を行う伝統工芸品制作体験施設を活用した宮古島の“宝”創造-を展開する。
このほか、主な事業内容として「雇用拡大メニュー(事業主向け)」「人材育成メニュー(求職者向け)」「就職促進メニュー」を実施し、六次産業化に資する事業者向けセミナーや、求職者向けITセミナーなどの各種講座の実施と就職相談支援などを行う。
事業実施を市商工物産交流課が担い、雇用創出実践メニューを展開するために4人を雇い入れる。
市では島内に一定の雇用枠を提供する規模の企業がないため、就職希望者が沖縄本島や県外に流出せざるを得ない状況を打破するため、六次産業分野で求められる営業、企画、IT活用力を有する人材の育成と、観光関連産業に求められるマーケティング技能、戦略的にリピート率を向上させる能力などを有する人材育成のセミナーなどを実施することによって、雇用機会の拡大を図りたい考えだ。