イモ加工機、拡充へ/宮古島市
補正予算案に1500万円計上
宮古島産紫イモの産業化に向けて、宮古島市が加工機械の拡充に乗り出す。市は市議会9月定例会に、甘藷6次産業化プロジェクト推進事業における加工用機械器具費として1561万円の補正予算案を計上。イモをカットしたり、真空のパックに詰めたりする作業を自動でこなす機械導入の予算化を提案している。
この機械導入計画は、19日に開かれた市議会9月定例会経済工務委員会(嵩原弘委員長)の中で、市農林水産部が説明した。
宮古島産紫イモの加工は現在、下地洲鎌地区の施設で行われているが、ペースト化以外の洗浄やイモのカット、パック詰めなどは手作業で行われている。
これらの作業を機械化することによって加工処理能力を高め、同時にイモ生産の振興を図ることが今回の機械導入の狙いだ。
農林水産部によると、導入を予定する機械の処理能力は日量で最大2㌧。現在の日量約500㌔に比べると格段に処理能力が上がるため、加工の作業スピードは飛躍的に向上する。
加工機械のほか、市はイモの植え付け機や収穫機の導入費用として3300万円の補正予算案も計上。生産と加工の両面で機械化を推進し、宮古島産紫イモの本格的な産業化を目指す。