きょう、3日攻防に突入/参院選沖縄選挙区
消費税、普天間で舌戦/各陣営、大票田で追い込み
【那覇支社】第22回参議院議員選挙(改選121)は、きょう8日から3日攻防に突入。沖縄選挙区(改選1)で立候補した4氏と各陣営は、7日までに宮古での遊説などを終え、大票田の那覇市や沖縄本島を中心に街頭演説、ローラー作戦などで有権者に支持を求め訴える。今選挙の最大焦点は、消費税の増税論議と普天間問題。4候補は選挙戦終盤の追い込みで激しい舌戦を展開する。
沖縄選挙区では与党民主党が「普天間問題」などで同選挙区に候補者を擁立しなかったことから、明確な「選挙争点」が見えづらい選挙となった。
無所属の新人で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)=社民、社大推薦=は、普天間の県外・国外移設の実行を政府に強く求めている。
また、無所属の新人で沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏(59)=共産推薦=は、同基地の即時訓練中止と代替地なしの即時返還を訴えている。
4氏のうち唯一、普天間の辺野古移設案に賛成する幸福実現党公認で新人の金城竜郎氏(46)は、日米安保の重要性と日米共同声明の履行を強調する。
自民党公認で現職の島尻安伊子氏(45)=公明県本支持=は、民主党政権下で公約実現できなかった普天間問題に対する政府責任を厳しく批判している。
今選挙で浮上した政府与党の消費税増税論議では、4氏ともに「反対」の立場を表明。ただ、社会保障制度を担保する財源確保などの具体策や方法については、残り3日間の選挙戦で各候補者が有権者に対し、どのように訴えるかが「焦点」となりそうだ。