市長賞に粟國裕貴君(宮高2年)/高校生の主張大会
世界の水問題を訴え
第7回市民総合文化祭「高校生の主張大会」(主催・市、市教育委員会、市文化協会)が20日、マティダ市民劇場で開催された。宮古地区4校の高校生9人が自ら経験したことや学習したことなどを意見としてまとめ発表した。「水を考えてみる」と題して、世界の水事情や水問題の重要性を訴えた粟國裕貴君(宮高2年)が市長賞を受賞。また、平良麗さん(宮高1年)は宮古島で繁殖するクジャクなどの外来種が生態系破壊につながることを訴えて市教育長賞を受賞した。
優秀賞には「幸せ」と題して発表した上地奈央さん(伊良部高2年)、「本当の友達とは」を発表した山崎杏花さん(宮高2年)が選ばれた。
今大会の総評を與儀千寿子審査委員長が行い、「みずみずしく伸び伸びとした主張で、発表した9人とも個性あふれる良い内容だった」と評した上で、「宮古島に生きるわれわれにも社会の課題を与えられた。題材も多種多様で豊富であった」と発表者をたたえた。
入賞者発表後、市長賞を射止めた粟國君は「受賞は素直にうれしい。島サミットに参加した経験を基に、同世代のみんなに知らせたかった世界の水問題について、うまく伝えることができた」と感想を述べた。
「島と野生と生態系」と題して発表し、市教育長賞を受賞した平良さんは「発表では緊張してミスがあったが、次回はもっと練習して、きちんと伝わるように励みたい」と抱負を述べた。
優秀賞を受賞した上地さんは「1番目の発表者でとても緊張した。普段の練習よりもうまく発表できたことが、とてもうれしい」と、山崎さんは「受賞は大変うれしい。国語担当の先生が、丁寧に指導してくれた。練習では時間配分が課題だったが、良い出来だった」と自らの発表を振り返った。