宮総実 水産物で商品開発へ/「ソデイカあぶらみそ」など
漁協が支援/試食会開き「おいしい」
宮古総合実業高校(下地廣治校長)で6日、2010年度課題研究試作製品発表会が行われた。宮古島漁協の小禄貴英組合長や市水産課の平良克彦係長らが、生徒らが商品化に向けて取り組んでいる「ソデイカのあぶらみそ」などを試食。
講評で平良係長は「全体的においしかった」と評価した。今後付加価値を付けた商品は、市漁協が販売し、水産物の販路拡大や水産振興を図っていく方針。
市漁協が昨年から、ソデイカやアーサ(ヒトエグサ)、シビマグロ(キハダマグロの幼魚)、モズクの4種類を同校に無償提供。併せて加工品の開発を依頼し、今年で2年目を迎える。宮古農林水産振興センターが全体のコーディネートや情報提供をした。市が事業への援助・情報を提供している。
商品化への取り組みは食品科学科3年生29人が課題研究授業の一環で実施。4グループに分かれて作った試作品は「ソデイカのあぶらみそ」、「アーサマフィン・アーサシフォンケーキ」、「シビマグロまん」、「モズクちんすこう」。
商品化に向けた中間発表は、9月下旬~10月上旬に行う予定。優れた発表グループは、11月に開催される九州地区水産系高校生徒研究大会に出場する。
同校では、生徒のメリットとして▽加工品開発を通した、地域産業の理解▽地元産業に密着した人材育成-などを挙げている。
試食後、生徒を代表して友利満理奈さんは「貴重なアドバイスを受けた。今後の研究課題に一生懸命取り組んでいく」と決意を新たにした。