付託議案を可決/市議会9月定例会
総務財政、経済工務委
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)9月定例会は24日、常任3委員会を開いた。総務財政委員会(嘉手納学委員長)と経済工務委員会(嵩原弘委員長)ではすべての付託議案の審査を終え、いずれも全会一致で原案通り可決した。
総務財政委員会では採択を前に、2011年度一般会計歳入歳出決算について当局から説明を受けた。委員らは、歳入の市税や市営住宅使用料などで徴収できていない収入未済額が多くあることについて当局の対応をただした。
市税については安谷屋政秀総務部長が、納期内納付の推進や滞納処分を実施したことで徴収率は前年度比で1・61ポイント向上したことを説明。住宅使用料では友利悦裕建設部長が、市営住宅を11年度から指定管理とした結果、徴収率は0・90ポイント、滞納繰越分だけを見ると6・8%向上したことを示し、いずれも改善傾向にあるとの考えを示した。
採決では、12年度一般会計補正予算の歳入と同委員会に付託された部分の歳出、サシバリンクス伊良部設置及び管理に関する条例、下地島農業的利用ゾーンの土地の取得について、11年度一般会計補正予算歳入歳出決算認定など全付託議案を全会一致で可決した。
経済工務委員会も付託された議案を全会一致で可決した。漁船陸揚げ用巻揚機設置に関する伊良部漁協の陳情書1件も採択し、今定例会での委員会審査を終えた。
この日の委員会では、農漁業集落排水事業と公共下水道事業の12年度特別会計補正予算案を審査。市当局が農漁業集落排水事業で39万円、公共下水道事業で871万円を増額する補正予算案を説明した。
すべての審査を終えた上で採決を行い、認定、陳情案件を含む全付託議案を全会一致で可決した。
農林水産部管轄の一般会計補正予算案には甘藷6次産業化プロジェクト推進事業における加工用機械器具費1561万円が計上されている。市当局は本会議での可決を経て、宮古島産紫イモをカットしたり、真空のパックに詰めたりする作業を自動でこなす機械を下地洲鎌地区の加工施設に導入する方針だ。
文教社会委員会(佐久本洋介委員長)は複数の陳情書を審査した。きょう25日に付託議案の採決を行う。