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社会・全般
2012年9月25日(火)9:00

「結核は過去の病気ではない」/保健所が街頭キャンペーン

昨年宮古で8人発生


パンフレットやテッシュを配布し結核予防を呼び掛ける参加者たち=24日、サンエーショピングタウン

パンフレットやテッシュを配布し結核予防を呼び掛ける参加者たち=24日、サンエーショピングタウン

 「国内では年間に約2万3000人の新規結核患者が発生し、約2000人が死亡。県内では昨年、269人の患者が出て、24人死亡した。宮古では、8人発生した。結核は、決して過去の病気ではない」。2012年度「結核予防週間(24~30日)」初日の24日、宮古福祉保健所の職員らが市内のスーパーで、そんな発生状況を周知して、結核予防を呼び掛けた。



 結核は、人から人にうつる感染症。明治時代から昭和20年代にかけては、「国民病」「亡国病」と恐れられていた。現在は、薬を飲めば完治できる時代になった。


 街頭で仲宗根正所長は、予防のポイントに①子どもにBCG予防摂取を受けさせる②大人は年1回胸部検査を受ける③せきが長引いたら診てもらう-の3項目を挙げ、順守を促した。


 県結核予防婦人会の島尻清子宮古支部連絡協議会長は「結核制圧のために、複十字シール募金に協力を」と呼び掛けた。


 街頭キャンペーンには結核予防婦人会宮古支部や総合保健協会宮古支部会員、保健所、市の職員ら約20人が参加した。


 参加者らは「結核予防週間です」などと声を掛け、パンフレットやテッシュを手渡した。


 パンフレットによると、日本は結核の「中まん延国」に位置付けられている。宮古では、高齢化に伴って高齢者の患者が増加。まん延していたころ、若くして感染した人に抵抗力が低下し、発病するケースが多いという。


 子どものBCG摂取は、生後3~6カ月が望ましいと目安を示す。「抵抗力のない赤ちゃんは、結核に感染すると重症化しやすく、命にかかわることがある」と注意を促している。


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