付託議案を可決/文社委
市議会9月定例会 陳情書は5件採択
開会中の宮古島市議会9月定例会は25日午前、文教社会委員会(佐久本洋介委員長)が行われた。2012年度の国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計補正予算案など付託された議案を全会一致で可決した。この定例会に提出された陳情は、7件のうち5件を採択。6月定例会で継続審査となった「学校用務員完全配置のための陳情」は結論が出ず、再度継続審査扱いとした。
12年度特別会計補正予算案は、国保事業が1199万円増額し、歳入歳出の総額を70億9200万円とする内容。介護保険は2498万円を増額し、総額を55億5700万円に補正する案をそれぞれ可決した。76万円を増額する後期高齢者医療の特別会計補正予算案も可決した。
条例関係は2件。母子及び父子家庭等医療費助成に関する条例と子どもの医療費助成に関する条例の一部改正案を可決した。子どもの医療費助成に関する条例は、助成対象者の所得制限が撤廃される内容。
このほか陳情書9件を審査し、しまくとぅばの普及促進に関する宣言決議要請や幼稚園教育の条件整備を求める陳情、へき地学校給食用物資供給事業に関する陳情など5件を採択した。
待機児童解消のための保育士処遇改善要請は審議未了扱いとし、教職員の過重労働軽減に関する陳情は継続審査とした。
6月定例会で継続審査となった学校用務員完全配置のための陳情は、さらなる情報の収集が必要とした上で、佐久本委員長が「今はまだ採択、不採択を出す時期ではない」と述べ、継続審査を決めた。