また週末台風か/ツールド中止、「なりやま」延期に
各種行事に影響
台風17号の影響で30日に開催予定だったツール・ド・宮古島ロードレースの中止が決まった。前日29日のサイクリングも取り止めになるなど、週末に予定されていた各種行事が延期や中止に追い込まれた。「週末台風」は15号(8月)、16号(9月)に次ぎ3度目。相次ぐ行事の変更に主催者側では「またかという感じ」と頭を抱えている。
今年で5回目となるツールド宮古島には713人がエントリー。うち、7割近い473人が県外からの参加者だった。
大会長を務める下地敏彦市長と大会事務局は26日、緊急会合を開き「強風などで競技が危険になる可能性がある」「島外からの参加者が多くスケジュールに無理が生ずる」-などを理由に中止することを決定した。実行委員には電話で連絡し承認を得たという。
事務局となる市商工物産交流課では競技中止を受け、参加者たちにメールや電話で伝えるなど対応に追われた。
また、友利インギャーで30日に予定されていた「なりやまあやぐまつり」は10月8日に延期。関連行事の「前夜祭」は取り止めとなった。
実行委では「海上での舞台設営ができないことや、島外からの参加者が多いことから早めの延期を決定した」と話した。出場予定者60人にはすでに電話で延期を知らせたという。
実行委のメンバーは「今年は十五夜に当たり、月の輝く下での祭りを期待していたが…」と残念そうだった。
26日現在で延期となった催しは「伊良部高校学園祭」、中止は「労働安全衛生アピール駅伝」「親子シュノーケル体験活動」で、運動会や講座、スポーツ競技などの催しは台風の進路を見ながら27日以降に決定する方針だ。
30日に予定されている「野原マストリヤー」「来間ヤーマスプナカ」、同日から始まる池間、西原、佐良浜の「ミャークヅツ(宮古節)」は開催の方向で準備が進められている。
西原の字長、佐久田盛光さんは「ミャークヅツは旧暦8月か9月の最初の甲午に行うのが習わし。沖縄本島からも大勢の人が参加する予定だが、台風の影響で飛行機の便がどうなるのか心配だ」と話した。