市教委が2種を文化財承認/ミヤコジマソウ ミヤコジマハナワラビ
きょう告示し正式指定
市教育委員会(宮國博教育委員長)の定例会が26日、市役所城辺庁舎で行われ市指定天然記念物として文化財指定候補となっていた「ミヤコジマソウ(キツネノマゴ科)」、「ミヤコジマハナワラビ(ハナヤスリ科)」について協議し承認した。2種の文化財指定はきょう27日に告示され、同日付で正式に指定が決定する。2種とも自生地は非公開。
市教委では今後、両種の生息地周辺の雑草除去などを行う予定で、保護についても専門家の意見を聞きながら各種取り組みを展開するとしている。
両種の指定についてはこれまで、市文化財保護審議会(岡徹会長)が「指定基準を満たしている」との答申を市教委に行っていた。
ミヤコジマソウは、海岸に生える多年草。日本では宮古島のみに分布し、自生地の北限となっている。花は直径約1㌢。
ミヤコジマハナワラビは、シダ植物の一種。茎の先端部分から広げた葉の間から、胞子葉が伸びる。茎の高さは20~40㌢。沖永良部島以南の一部の島に分布する。
2種とも地域を定めない指定となり、これまで同条件での植物の天然記念物はイラブナスビ1件だけだった。