県内家畜競り日程確認/第3回県口蹄疫対策本部
宮崎での新発生に影響なし
【那覇支社】県口蹄(こうてい)疫防疫対策本部会議(本部長・仲井真弘多知事)の第3回会合が5日、県庁内会議室で開かれ、県内家畜競り再開の日程や防疫態勢強化策などを確認した。今月4日に宮崎市で新たに口蹄疫の発生があったが、同地区での感染畜殺処分と埋却処理が早期に行われたことや、県内、県外主要港湾の消毒態勢が確立されたことなどから、予定する県内競りの開催に影響はない。
県内家畜競りは今月2日、3日の八重山家畜市場を皮切りに再開し計1337頭を上場。購買者数も82あり、担当課の県畜産課では、「まずまずの出だしだ」と評価している。
同本部会議では口蹄疫侵入防止対策に係る対応状況を事務局が報告し、博多港、鹿児島港での車両、コンテナ、乗客靴底などの徹底消毒を国交省の協力を得て行うことや、入港する県内各港湾でも同様に消毒を行うこと。また、家畜競り市場でも一般車両を含めて消毒態勢を確立したことなどを確認した。
宮古家畜市場では今月8日に、多良間家畜市場では翌9日に家畜競りを再開するが、開催日程に変更はない。ただ、今月30日に予定している再開2回目の宮古家畜市場の日程は、全国高校総体開催による船舶貨物等の関係で、17日に前倒し開催を検討している。
本部長の仲井真知事は、「各部の連携を図りながら、しっかりと侵入防疫対策に取り組んでほしい」と述べた。事務局の県畜産課では同本部会議は、国際獣疫事務局(OIE、本部・仏パリ)が「清浄化宣言」を出すまで設置継続するとしている。