投開票まで1週間/参院選 消費税増税など焦点
候補者は「オール野党」
【那覇支社】第22回参議院議員選挙(改選121議席)は11日の投開票日まで残り1週間に差し迫った。沖縄選挙区(改選1)で立候補した4氏は3日現在、県内各地をくまなく遊説。自らの政策と有権者の支持を訴えている。「県民の暮らし」や「消費税増税反対」、米軍普天間飛行場の名護市辺野古周辺部移設案に対する考え方などが今選挙の「焦点」。沖縄選挙区は「オール野党候補」となり、選挙終盤戦にかけて菅直人政権を批判する候補者の声が一段と高くなりそうだ。
4氏のうち、新人で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)=無所属・社民、社大推薦=と、現職で自民党公認の島尻安伊子氏(45)=公明県本支持=は先月28日に、新人で沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏(58)=無所属・共産推薦=は2日に宮古入りし、市内要所でポイント演説などを行い、有権者の支持を求めた。新人で幸福実現党公認の金城竜郎氏(46)は7日に宮古入りを予定。街頭演説などで政策を訴える。
普天間基地の辺野古移設政府案に対する考え方は、金城氏以外の候補者は「反対」の姿勢を明確にしている。また、与党民主党が、今参院選で打ち出した「消費税を含む税制の抜本改革」については、4氏ともに「消費税増税反対」の姿勢で、政府与党批判の声を強めている。
選挙戦を大きく左右するといわれる各陣営の「宮古郷友会」票の行方だが、沖縄宮古郷友連合会の兼島恵孝会長によると、「各学区郷友会は『自主投票』と決めている。今選挙では際だって郷友会組織で応援する候補者はいないようだ」と話している。