初の祭り盛況 市制5周年記念/宮古島産マンゴーをPR
旬の味覚満喫/きょうまで植物園
宮古島市制施行5周年記念イベント・第1回マンゴーまつり(主催・同実行委員会ほか)が3日午前10時から、市熱帯植物園で開幕。マンゴーの試食や、青果、加工品、苗木の販売、巨大マンゴーケーキづくりなど、さまざまな催しで今が旬の宮古島産マンゴーをPRした。
会場には午前中から大勢の市民や観光客が訪れ、おいしいマンゴーを堪能した。同まつりはきょう4日まで。
市町村合併による宮古島市の誕生から5年の節目を迎えることを祝うとともに、宮古島産マンゴーのおいしさを島内外にアピールすることを目的に、今年、第1回が開催されたマンゴーまつり。初めてのイベントながら、開始時間前から多くの人が来場するなど高い関心を集めた。
オープニングセレモニーでは主催者を代表して実行委員会の委員長を務める下地敏彦市長が「今回は、おいしいマンゴーを試食してもらうため、たくさん準備している。味を満喫しながら一日を楽しんで」とあいさつした。
同まつりの目玉であるマンゴーの試食用に、実行委員会では2日分として約1.2㌧を準備。試食ブースでは職員がマンゴーを次々とカットしていったが、開始直後は多くの人が殺到したため作業が追い付かず、ブース前にはマンゴーを待つ長蛇の列ができていた。
マンゴー販売も好評で、宮古島マンゴー出荷組合のブースでは最初に用意していたマンゴーが1時間ほどで完売し、追加を取り寄せなければならないほどの人気ぶりを見せた。
加工品製造業者のブースでも商品の試食販売が行われ、来場者はケーキやジャムなどの味を確かめながら、お気に入りを見つけると買い求めていた。
会場内に設置されたステージでは、「男塾武-Doo」による踊りが披露されたほか、2007年度の経営構造対策事業によりハウスを設置しマンゴー栽培を行っているティダマンゴー宮古島の平良麗代表と、山根果樹の渡真利勲代表が、下地市長にマンゴーを寄贈した。受け取った下地市長は「じゃんけんをして勝った人に寄贈されたマンゴーをプレゼントする」と提案。ステージ前に集まった多数の来場者と下地市長によるじゃんけんが行われ、勝ち残った2人にマンゴーが贈られた。
そのほか、マンゴーの出来栄えを審査するマンゴーコンテストの審査や品種紹介、宮古総合実業高校食品科学科の生徒らによる巨大マンゴーケーキづくりなども行われた。
東京から観光で宮古島に初めて訪れた三村英子さん(29)と須藤美幸さん(27)は「宮古島産マンゴーを食べたのは初めてだけど、甘くてとてもおいしい。こんなイベントに参加できてラッキー。来年以降も開催されるのなら、また来たい」と笑顔を見せた。
同まつり最終日となるきょう4日も、午前10時から午後6時まで、同会場で試食販売などが行われるほか、マンゴーレシピコンテストや栽培相談会、接ぎ木体験、コンテスト表彰式も実施される。