政治・行政
2012年10月4日(木)9:00
大型動物の焼却炉など提案/多良間村
県工業連が技術説明会
【多良間】県工業連合会に加盟する県内の5社が3日、多良間村で技術説明会を開いた。離島が抱える問題に対応するのが目的。連盟の市町村への働き掛けは、県産品の消費拡大PRが一般的だが、多良間村については、村内の意見や要望を聞いて問題解決に結び付けるという配慮もしている。
多良間村では年間に約200頭の牛が死亡し、一部の不法投棄が問題化している。
説明会で開邦工業は、大型動物用の焼却炉の導入を提案。石垣島での例を紹介し、多良間村でも可能との考えを示した。1日当たり、子牛2頭程度の処分は可能。行政が見積もりの提出を求めるなど、成果があった。
八月踊りの会場になっている土原御願所の天井の梁が新築からさほど経っていないのにかなり錆びたことも、クローズアップされた。同所だけでなく、島では牧場の柵など、金属類が塩分濃度の高い空気に触れて錆びやすい傾向にある。同問題に関しては、沖水化成が塩化ビニールパイプの使用を提案した。
説明会には拓南製鐵、拓南商事、沖縄ガルバも参加し得意とする技術を紹介した。