グランプリは砂川敦さん/なりやまあやぐまつり
第7回なりやまあやぐまつり(主催・同まつり実行委員会)が8日午後、城辺友利のインギャーで開催された。子どもの部、一般の部に合わせて53人が出演し、宮古島の伝統民謡「なりやまあやぐ」を情感たっぷりに歌い上げ、会場の聴衆を魅了した。審査の結果、一般の部グランプリの「なりやまあやぐ大賞」には砂川敦さん(城辺砂川)が輝いた。子どもの部最高賞に当たる「御神山賞」には奥平乙斗君(東小5年)が選ばれた。
一般の部には予選を含めて43人が出演した。伸びのある歌声と高い演奏技術で聴衆を引きつけ、会場を宮古民謡一色に染めた。
子どもの部には10人が出場した。伝統の宮古民謡を受け継ぐ子どもたちが着物姿で舞台に上がり、稽古の成果を堂々と発表して大きな拍手を浴びた。
聴衆は静かに耳を傾けて格調高い旋律を堪能。城辺友利で生まれ、長く受け継がれてきたなりやまあやぐの世界に酔いしれた。
一般の部の砂川さんは3回目の挑戦でグランプリを受賞。「まさかグランプリが取れるとは思ってもいなかった」と驚きの様子。「なりやまあやぐは難しい曲だけど、思いを込めて歌い上げることができたと思う」と、自らの演奏を振り返りながら最高賞受賞の喜びをかみしめた。
この祭りは、「なりやまあやぐ」という貴重な伝統文化を島内外にアピールして地域振興につなげることを狙いに開催されている。城辺友利地区の住民が主体的に取り組んでいる一大イベントで、毎年多くの参加者でにぎわっている。
各賞受賞者は次の通り。
【子どもの部】御神山賞(第1位)=奥平乙斗(東小5年)▽第2位=徳嶺美南子(南小4年)▽第3位=国仲結衣(狩俣小4年)
【一般の部】なりやまあやぐ大賞=砂川敦▽金志川賞=久貝雅裕▽インギャー賞=下地勇造▽天川賞=宮國久美子▽元島賞=波名城夏妃
【もーやーの部】優勝=がんずう健功三味線クラブ▽第2位=いんぎゃーあぱらぎしょじょあんがたぁ~▽第3位=Puaena宮古