宮古島市が県全体の86%/09年度不法投棄処理実績
9218トン、撤去費総額1166万5600円
管内廃棄物ネットワーク会議
宮古福祉保健所(高江洲均所長)管内の廃棄物不法処理防止ネットワーク会議が27日、同所で開かれ、県と宮古島市の不法投棄の撤去実績などが報告された。2009年度の市の不法投棄ごみ撤去実績は全県の1万714トンの86%強を占める9218㌧だった。
地区別に見ると平良が2143㌧、城辺が2779㌧、上野が290㌧、下地が739㌧で伊良部は3267㌧だった。不法投棄ごみ撤去に掛けた費用の総額は1166万5660円。
県文化環境部環境整備課のまとめによると09年度に1カ所で1㌧以上の不法投棄は127件で前年と比べ33件増加している。
投棄場所の内訳は原野が49件と最も多く、次いで森林などが32件、河川敷・海岸が15件、農用地14件、その他17件になっている。
また、今年5月31日に実施された同保健所管内ごみ不法投棄等一斉パトロールの結果が報告された。同パトロールでは城辺字長間、同新城、上野字野原、下地字上地の4カ所で建設廃材や肥料袋、冷蔵庫など合計で535立方㍍が確認されたが、いずれも不法投棄者などの特定には至っていない。
高江洲所長は「大量の不法投棄は減ってきている印象があるが、捨てる人がいて片付ける人がいるという構図は変わっていない。捨てる行為をはばかるような状況にしていきたい」とあいさつした。