緑豊かな美ぎ島を/宮古で都市緑化祭
緑化推進の決意新た/式典で功労者ら表彰
沖縄都市緑化祭in宮古島市(主催・沖縄総合事務局、県、宮古島市)の式典が12日、マティダ市民劇場で開催された。都市緑化功労者や都市緑化コンクールの受賞者を表彰し、参加者全員で緑豊かな美ぎ島の推進を誓った。都市緑化功労者は下地敏雄さんらが受賞。緑化コンクール民間部門最優秀賞は宮古島市の川満義成さん、公共部門は宮古島市役所上野庁舎が受賞した。
県は毎年10月を沖縄都市緑化月間と定め、都市緑化に対する意識向上のために緑化祭や都市公園等愛護活動などさまざまなイベントを実施している。
今年のテーマは「ひろげよう 育てよう みどりの都市」。サブテーマは平良中学校1年の平良凜君が考案した「かぎ島めざし ひろげよう 都市緑化」。
式典の前に記念植栽が行われ、県土木建築部の志村恵一郎建築都市統括監をはじめ沖縄総合事務局の吉田延雄次長、下地敏彦市長らが同劇場前の花壇に花々を植え付けた。
式典で仲井真弘多知事(代読・志村統括監)は「宮古島市はエコアイランドづくりに取り組んでおり、先進的、主体的に環境保全に取り組んでいる」と評価。その上で「緑の大切さと住みよい街づくりを促進するために、今後も国や市町村と連携して緑地の創出に努めていきたい」と決意を述べた。
続いて沖縄総合事務局の吉田次長が「安全、安心のためにも緑は大切。この緑化祭を機会に、緑化を推進する取り組みの輪が広がることを期待している」と都市緑化の推進を促した。下地市長は「美しい宮古島のイメージをより一層高められるよう島をあげて都市緑化の推進に努めたい」と述べた。
この後、都市緑化功労者、琉球みどりの文化賞、都市緑化コンクール、亜熱帯緑化事例発表会の入賞者を表彰した。功労者として表彰された個人・団体はそれぞれの地域において都市緑化活動を推進。活動の趣旨と長く継続してきた献身的な姿勢が評価された。
緑化コンクールの民間部門で最優秀賞を受賞した川満さんは、自宅の庭や周囲にイヌマキやフクギ、フェニックス、ヤブツバキなどの木々を植え付けて豊かな緑を創出。公共部門最優秀賞の市役所上野庁舎は、庭に植え付けた色とりどりの花々で市民を歓迎した。これらの取り組みと工夫がそれぞれ高く評価された。
琉球みどりの文化賞の中学・高校の部で金賞を受賞した西城中2年の前里和紀君は、宮古島の緑と水をテーマに作文を発表。審査員は「緑と水、宮古のことを深く勉強しており、文章も素晴らしい」とたたえた。
式典の最後には、みどりの少年団を代表して東小学校の児童が「緑を愛し、守り、育て、これを未来に伝える」などと誓った。