家族経営協定を締結/狩俣、下地さん夫婦
儲かる農業へ役割分担設定
狩俣仁・和代夫婦と下地隆洋・やよい夫婦が11日、農業や生活面での役割分担や労働時間、休日などを設定した家族経営協定を締結した。1998~2011年までの14年間に家族協定を結んだ市内の農家は51戸。締結により「休日が取りやすくなった」「労働時間を守るようになった」-などの報告があるという。
調印は、松尾安人県宮古農林水産振興センター農業改良普及課長、上地廣敏市担い手育成総合支援協議会長、野崎達男市農業委員会長-の立ち会いのもとで行った。
狩俣さん夫婦は昨年7月に就農した。パッションフルーツやゴーヤー、カボチャなどを栽培する。年間所得目標は、350万円を掲げる。
下地さん夫婦は、「夫婦で農業をしたい」と、帰郷した。今年8月に農地を借り、サトウキビやカボチャを主軸に営農計画を立てた。年間所得は、500万円を目標にする。
松尾課長は「夢の実現へパートナーシップを発揮し儲かる農業、楽しく働ける農業を実現してください」と激励した。
上地会長は「協定に基づいて就業や経営状況を見直して、思いを一つに目標達成に突き進んでほしい」と期待を込めた。
15年前に協定を結んだ野崎会長は「協定は、畑の購入や施設導入時の借り入れ資金調達に有利に働く一つの要素になる」と助言した。
狩俣さんは「宮古農業のトップを走れるぐらい踏ん張って、やっていきたい」と決意を述べた。下地さんも「経営が発展していくよう頑張る」と気持ちを引き締めた。