高校生13人、本土企業訪問へ
事前学習で意識高揚/「進路決定に生かしたい」
県の宮古島地域就業意識向上事業で、宮古島市の高校生13人が来月14日から4日間の日程で本土企業を訪問し、職業に対する意識を高める。事前学習会が16日午後、市役所平良庁舎であり、参加する高校生と父母が訪問スケジュールなどを確認した。高校生はそれぞれ「将来の進路決定に生かしたい」と決意を語った。
同事業は、若年層の就業意識向上に取り組む宮古島地域雇用創造協議会(長濱政治会長)が実施する。高校生の交通費や宿泊費、食費などは全額補助。一括交付金を活用する。
事業名は「地域にない職種の企業への訪問・体験の実施」。宮古島市という地域にはない職種の企業を訪問することで、職業に対する幅広い見識と社会人としての規律やマナーを身に付けてもらうことが狙い。
訪問先は半導体メーカーのインテルをはじめ小林デザインスタジオ、築地市場など複数の職種の企業訪問を予定している。
事前学習会で雇用創造協議会統括マネージャーの小倉弘誉さんは「働く大人の話を聞いて、進路決定の材料にしてほしい」などと促した。また「皆さんは宮古の高校生を代表して企業を訪問する。この経験を自分のものだけではなく周囲の人にも伝えてほしい。代表としての自覚を持って臨んでください」と話した。
現地での行動日程などを確認した後、参加する高校生が抱負を述べた。
宮古総合実業2年の嘉手川将志君は「宮古の高校生の代表として少しでも多くのことを学び、後輩や同級生に伝えたい」と話し、企業訪問で得る経験と知識を共有する決意を示した。
宮古工業2年の山里翔君は「まだ就職するのか進学するのかを決めていないので今回の訪問で多くのことを学び、将来の進路決定に生かしたい」と話した。
次回の事前学習会は23日に実施。参加高校生がマナー講習を受ける。