繁殖期むかえ野鳥さえずり/宮古野鳥の会主催
アカショウビン見えた/大野山林で「市民探鳥会」
愛鳥週間(10~16日まで)の一環で、宮古野鳥の会(仲地邦博会長)は9日、平良の大野山林内で毎年恒例の「市民探鳥会」を実施した。参加した親子連れらは国指定天然記念物のカラスバトやキンバトのほか、アカショウビン、サンコウチョウなど14種類の野鳥を観察し、鳥たちの美しい色彩美を堪能した。仲地会長は「きょうは野鳥の鳴き声や観察の仕方などを学んでこれからもそれぞれで野鳥を観察して楽しんでほしい」と呼び掛けた。
参加者らは、双眼鏡やデジタルカメラを手に山林内に入り、耳を澄まして、野鳥のさえずりから鳥名を特定したり、野鳥の会からそれぞれの鳥の特徴などについての説明に聞き入っていた。
アオバズクを観察した参加者に対し、仲地会長は「フクロウ類は飛ぶときに音が立たない。その形状は新幹線のパンタグラフにも応用されている」と説明した。
参加者たちはアカショウビンが池で水浴びする姿を観察しようと、気配を消して待ち構え、鮮やかな赤色のアカショウビンが枝に止まり、目の前で2度池に飛び込む姿を見て歓声を上げて喜んだ。
平良美乃里さんは「今回で2回目の参加。一人で観察するより、こうして野鳥の会の説明を聞きながら探索すると楽しい。お目当てのアカショウビンも見られたし大満足」と笑顔で話した。