農業体験で協定書/上野中・JA「食育」を推進へ
指導受け農作物栽培
土づくりから収穫、販売までの一連の農業体験活動を通して食育研究を推進しようと上野中学校(下地玄幸校長)は30日、JAおきなわ宮古地区青壮年部(新城弘康部長)と「教育ファーム」運営に係る協定書を締結した。生徒たちは、農業従事者から指導を受けながらピーマンやニンジン、ゴーヤーなどを栽培する。
学習指導要領により小、中学校では「食育」について指導することが求められている。同校は県教育委員会と市教育委員会の研究指定を受け「自ら食生活を見直し、早登校のできる生徒の育成」をテーマに学校、家庭、地域の連携による教育実践を進めている。
同校で行われた調印式には、生徒やJA、市、PTAなどの関係者が出席、下地校長と新城部長が協定書に調印した。
下地校長は「食育の教育実践を通して地産地消、生活リズム改善などへの関心や意欲、態度を少しでも高めていきたい」と「教育ファーム」の意義を強調。新城部長は「野菜がきちんと栽培できることを願っている。皆さんの力になりたい」とあいさつした。
畑は学校に隣接しており農家から借りた。面積は約10㌃。昨年12月には地下ダムの水も引かれ準備万端だ。
栽培された農作物は「教育ファームまつり」を開催し収穫と販売を行う計画。
畑に教育の場を求めることで生徒たちが「命」や「食」「自然」に関する理解を深めることが期待されている。