墓地基本計画策定へ/宮古島市
設置禁止区域などを設定/第1回策定委員会開く
墓地設置禁止区域などを設定する宮古島市墓地基本計画策定委員会の第1回会議が日午後、市役所平良庁舎で開かれ、計画の全体像や趣旨、墓地を取り巻く市の環境、策定スケジュールなどを確認した。アンケートの実施も決めた。早ければ年内にも第2回会議を開き、計画の素案を基に具体的な審議に入る。
墓地、埋葬等に関する法律では、原則個人による墓地の設置は認められていないが、沖縄では独自の慣習で容認されてきたという。
同委員会では、この慣習によって無許可墓地や個人墓地が増加し、土地利用や生活環境に支障を来している点を懸念。今後の秩序ある墓地整備を目的に基本計画の策定に着手した。
委員は市の各部長をはじめ旧市町村単位の自治会代表らが務めている。委員長は長濱政治副市長。
第1回会議では、現状の課題として▽住環境イメージの低下、景観の悪化▽都市計画による適正な土地利用への支障▽管理不十分による雑草の繁茂、ごみの不法投棄、車の迷惑駐車が発生-などが挙げられ、墓地の禁止区域や整備区域の設定ほか、多様化する墓地需要への対応が必要とする認識を共有した。
次回会議は12月中にも開き、素案を基にした具体的な協議を行う。住民説明会の開催も予定している。