新戦略で意見交換/経済活性化でシンポジウム
宮古島経済活性化シンポジウム(主催・同活性化推進委員会、共催・MKJ宮古島活性化経営塾)が5日、平良港マリンターミナルビルで行われた。若い経営者らが参加し今後、会社が進化する新たな経営戦略に向け意見を述べ合った。
S・P・C代表で同経営塾コーディネーターの福田征四郎氏が「繁栄するには理由がある」と題し基調講演を行った。
福田さんは「企業は人なり」と強調した上で、黄金の方程式として▽ものの見方・考え方を確立する▽やらざるを得ない習慣▽やり甲斐の褒美-の三つを挙げた。
福田さんは「やらざるを得ないシステムでは、思いつきや場当たり的経営は危険性や周囲の理解がないまま、ワンマン経営になりやすい。また、人は感情を常にコントロールする習慣と仕組みが安定的、継続的な発展を遂げる」と説明した。
戦略交流パネルディスカッションでは、玉元徳子氏(宮古島ウェディング代表)がコーディネーターを務め、4人のパネラーがそれぞれの立場から意見を述べた。
與那覇翔太郎氏は総菜専門「いちば」の社長で創業年、従業員は約70人。「来年、経営理念を発表し併せてオードブルに入れる一品一品のコンテストを行いたい」と意欲を見せた。
福原恵津子氏(りっぷる社長)は、宮古の旬の情報を満載した月刊情報誌を発刊している。「目指すのは地域密着のサポート。今後とも企画特集を組みたい」と意気込みを示した。
根間公男氏(伊山グループ専務)は、ボイラーを専門に扱っている伊山産業の業務内容を説明し「ボイラーを取り付けた軒数は600軒あり、1軒1軒回って機能などをチェックしている。初めての試みで、お客さまに困ったことがあれば即対応している」と新戦略を語った。
新里紹太氏(うるま市のシンケンハウス代表)は、「エコロジー、アニメティ、コミュニティーというライフスタイルで住宅を提供している。来年は宮古への貢献も考えたい」と話した。
鳥取県米子市に本社を置く和菓子メーカー丸京製菓社長の鷲見浩生氏が「田舎から世界へ」と題し講演した。