んまだいしょうが読書推進賞/32年間、人形劇や読み聞かせ
奥平代表 「母親たちとの活動成果」
【那覇支社】宮古島市の人形劇団んまだいしょう(奥平久乃代表)が第42回野間読書推進賞を受賞した。人形劇や読み聞かせを通して読書推進運動に貢献したことが認められた。県内では個人、団体を含め6件目の受賞。9日、県の大城浩教育長に受賞報告を行った奥平代表は「宮古島の母親たちと一丸となって取り組んできたことが受賞につながった。島に帰ったら皆で喜びを分かち合いたい」と語った。
んまだいしょうは、奥平さんが代表となり1981年に立ち上げ。以来、人形劇や絵本の読み聞かせを通して、子どもたちに読書の魅力や民話の世界を楽しませてきた。
また、母親たちを中心としたお話サークルや読み聞かせグループとの共演など、子どもたちのみならず地域の人たちにも大きな影響を与えてきた。
そういった文化活動の功績をたたえられ、2010年には県文化協会賞功労賞を受賞した。
報告を受けた大城教育長は「32年間もボランティア活動として、地域の読書活動の推進に貢献するのはなかなかできないこと。受賞すべき賞だったと思う」とたたえた。
その上で「宮古島から読書の大切さを発信してもらい感謝している。これからも、沖縄の子どもたちの成長に向け活動を広げてほしい」と期待した。
野間読書推進賞 社団法人読書推進運動協議会主催。毎年、全国から推薦のあった読書推進運動に功績のある個人2人と2団体を表彰している。