市長選、告示まで2カ月
下地氏以外に動き見えず
任期満了(来年1月24日)に伴う宮古島市長選は来年1月13日の告示(20日投開票)まであと2カ月となった。現職の下地敏彦氏(66)はすでに出馬を表明しているが、現時点では下地氏以外に動きが見られず無風状態となっている。市議会野党議員は近日中にも市長選に向けた会合を開く予定だが、具体的な人選にまでは進んでいない模様。野党議員の一人は「諦めずにぎりぎりまで進めていきたい」と無投票は避けたい考えだ。
市長選に向けては、宮古島市与党議員団(下地明会長)や宮古島建設産業連絡協議会(川平健雄会長)などが下地氏に出馬を要請。これを受け、下地氏は8月22日に2期目に向けて出馬を表明した。
出馬表明には中村貢後援会長、座喜味一幸自民党県連政調会長、西銘恒三郎自民党沖縄4区支部長、下地明市議会与党議員団会長のほか、14人の市議会与党議員と市内5地区の後援会支部長らが同席。下地氏のこれまでの実績を訴えながら結束をアピールした。
野党寄りの立場を取ってきた市議会会派の「21世紀新風会」(池間豊代表)と、市議会無会派で民主党所属の前里光恵氏が下地氏を推すことを表明するなど、支持の動きが広がりつつある。
このような動きに対し野党議員は危機感を募らせるものの、対抗馬擁立に向けた具体的な動きが見られないのが現状だ。
野党議員の一人は本紙の取材に「新風会の考えについてはとやかく言わないが、対抗馬については一緒に話し合ってきた経緯がある」と指摘。「急にこうなってしまった(現職の下地氏を支持した)ことに対しては残念だ」と語った。
前回市長選には、現職の下地氏を含む6人が立候補。投票率は71・20%で、合併後最低だった。
9月1日現在の定時登録者数は4万2974人(男性2万1212人、女性2万1762人)となっている。