真喜屋さん厚労大臣賞
長年精神科医療に尽くす
精神保健福祉事業功労で厚生労働大臣表彰を受けた真喜屋浩さん(真喜屋精神神経科院長)を祝福する集いが12日、宮古福祉保健所であった。真喜屋さんは、1996年にも厚生大臣表彰(生活保護行政功労)を受けており今回は2度目。精神科医として過去40年間歩んできた活動が、認められた。
集いには、宮古福祉保健所と市役所職員らが出席した。
真喜屋さんは77年に宮古病院の精神科に赴任し、83年には50床の解放病棟を増設した。医師も1人から3人に増員。看護職員も2倍に増やすなど、劣悪だった精神科医療環境を改善した。
精神障害者家族会を再結成し、同会の育成に寄与。保健所職員と精神科医師・看護師合同の精神科巡回診療をスタートさせた。宮古病院長や保健所長も歴任。真喜屋さんは情熱的な行動で、宮古の精神医療の基礎を築いた。
現在は精神科診療所やグループホームを開設し、地域精神医療や精神保健福祉に尽くしている。
市福祉保健部の豊見山京子障がい福祉課長は「長年にわたり家族会を育成したことが、現在の地域活動支援センター若葉やサシバ、やすらぎの基礎になっている」と、真喜屋さんの実績を評価。その上で、今後とも地域保健福祉向上に一層活躍するようにと祈念した。