参院選、きょう公示/沖縄選挙区、4氏が立候補 政権交代後の初審判
【那覇支局】第22回参議院議員選挙(改選定数121・投開票7月11日)が、きょう24日、公示される。20日現在、選挙区・比例代表で出馬の意向を示している予定候補者数は全国で計432人(時事通信社調べ)。昨秋の政権交代以降、国民の審判が下される初の本格的な国政選挙となる。沖縄選挙区(改選定数1)では4人が立候補を届け出て、超短期決戦でしのぎを削る。
与党の現有議席数は122議席(改選57、非改選65)あって、過半数を維持するためには現数の57議席が必要。民主党は前回より26人多い106人を擁立した。自民は84人、浮動票獲得を狙うみんなの党は43人を公認し擁立する。各党のマニフェストも出そろい決戦の火ぶたが切られる。
参院選沖縄選挙区で立候補を届け出るのは、2期目を目指す自民党現職の島尻安伊子氏(45)。出陣式を久茂地交差点で予定している。沖縄選挙区では現職の島尻氏に3人の新人が挑む形だ。
無所属の新人で社民、社大が推薦する沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)は、出身母体の県職労がある県庁前で出発式を予定。
また、無所属の新人で共産党が推薦する医師で沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏(58)は届け出の後、那覇新都心の日銀沖縄支店前で出発式を行う。
幸福実現党党員で新人の金城竜郎氏(45)は今年3月の段階で出馬を表明。出発式は選対本部を設置する那覇市松山の同事務所前で予定している。
比例代表の県関係では、現職で民主党県連代表の喜納昌吉氏(62)が2期目を目指し、新人で共産党公認の同党宮古郡委員を務める上里清美氏(54)が名簿登載される。
沖縄選挙区での最大焦点は、「普天間移設問題」だが、県内各党は、いずれも現行政権案に「反対」し、「県外・国外移設」を唱えていることから「選挙争点」にはなり得ない。
ただ、今年11月に予定する県知事選挙の「前哨戦」との位置付けから、重要な布石となる1議席。各陣営は総力挙げての選挙戦を繰り広げる見通しだ。