沖縄第4区動き加速/衆院選
瑞慶覧、西銘、真栄里、大城/4氏が名乗り
【那覇支社】野田佳彦首相が14日、あす16日に衆院解散を表明したことを受け、県内選挙区でも次期衆院選の候補者擁立の動きが活発化した。沖縄の4選挙区では衆院選に向けての動きが一挙に加速。各政党とも比例を加えた現職5人を含めて14日現在、四つの選挙区で12人の擁立候補の名前が挙がった。沖縄第4選挙区(糸満市・豊見城市・南城市・宮古島市・石垣市・南風原町・八重瀬町・与那原町・竹富町・与那国町・多良間村)では出馬予定者4氏の名前が挙がっている。
沖縄4区には、民主党を離党した無所属の現職・瑞慶覧長敏氏(54)、元国交政務官で自民党公認の西銘恒三郎氏(58)、共産党県委員会役員で新人の真栄里保氏(56)、民主党県連副幹事長で南風原町議の大城信彦氏(44)の擁立が決まっている。
2期目再選を目指す瑞慶覧氏は後援会事務所のある南風原町を拠点に沖縄本島南部地区の主要交差点でのスポット演説を早々に開始していた。後援会筋によると、きょう午後にも帰沖し、選挙態勢を整えていく。
返り咲きを狙う西銘氏は、すでに党本部の公認を得ていることから連日、豊見城市上田交差点などの主要地でスポット演説を展開。同党沖縄4区支部関係者によれば、辻立ち回数も500回を突破。奪還を目指す。
真栄里氏は沖縄4区の次期候補予定者として7月12日に党中央から公認を得た。それ以降、活動を活発化させ、辻立ち演説に加え、支持者回りを行うなど国会解散をにらんだ活動をすでに展開している。
大城氏は、瑞慶覧氏が民主党を離れて以降、党沖縄4区総支部長として民主党県連が推していた。衆院解散を受けて同県連は正式に党本部に対して、大城氏の党公認に向けての調整を進めていく考えだ。
中央政治の「第3局」の流れは、沖縄選挙区にも影響を与えるものとみられ、県都那覇を抱える沖縄1区は国民新党で現職の下地幹郎氏(51)、共産党で比例現職の赤嶺政賢氏(64)、自民公認で元県会議員の国場幸之助氏(39)の出馬予定が決定している。民主党県連は同区で独自候補の擁立を検討していたが、国政与党で大臣職にある下地氏との関係で、党中央は県連意向に難色を示している。