13年度収支計画を確認/マリン社取締役会
駐車場有料化など報告
【那覇支社】宮古島市などが出資する第3セクターの宮古島マリンターミナル社(社長・下地敏彦市長)の第46回取締役会が20日、那覇市のホテルで開かれた。取締役会では2013年度の収支計画案が示され、同社所有の駐車場を10月1日から有料化したことなどを報告した。
取締役会終了後、下地市長の説明によれば、同社が今後、民事再生手続きに入るか否かの具体的な話し合いは行われず、先月1日から駐車場を有料化したため、13年度収支計画では38万3704円の黒字になることなどを取締役会に報告した。
下地市長は「特に議題はなく報告のみを行った。当面の間、事業の推移を見守りながら、さらなる歳出抑制と、もっと収入を増やせる事業を考えていこうとの意見でまとまった」と説明した。
同社は既に赤字の大部分を占めていたホテル棟を売却しているが、債務残高は約20億円余りに上る。有料化した駐車場は月極めで計67台分が契約されており、時間制駐車料金の収入を合わせると10月単月で49万8600円の収入があった。13年度計画では1カ月で67万円の収入を見込んでいる。
下地市長は「今のところ、伊良部大橋の完成を見ながら具体的な事業計画を立案していくしかない。次年度収支もトントンになることから、民事再生手続きに向けての話し合いはなされていない」と話した。