13年産マンゴー768㌧予測/青果物流通対策協
船舶、航空輸送で対処へ
2012年度の宮古地区青果物流通対策推進協議会(與那嶺宏明会長)が26日、県宮古合同庁舎で開かれた。県宮古農林水産振興センターは、13年産マンゴーの生産量は、航空輸送枠にぎりぎり納まった11年産(520㌧)の約1・5倍の768㌧を予測。会議では、来年は船舶輸送もあり得るとして、11年度に作った船舶・航空複合輸送体制を再確認した。
あいさつで與那嶺会長は、マンゴーの滞貨を出さないために適切な輸送の仕組みを作ってほしいと要望した。
市役所農政課は、来年は1日当たりの出荷量が20㌧を超えるピーク期間が7月5日から同24日まで、20日間続くとの予測を踏まえ、船便利用の準備を整えておくことが必要と指摘。
南西海運の貨物を扱う平良港運は、マンゴーの時期には状況に応じて対応するとの考えを示した。現在週に5便、平良から那覇に行く船で対応は十分可能とした。平良港を出た船は、翌日の午前8時~午後1時の間には那覇港に着くという。
船舶・航空複合輸送は、運送会社が、集荷状況に合わせて航空貨物と船便に分けて輸送する仕組み。昨年、クール便による輸送実験を行い、航空輸送と比べ鮮度や配送期間に遜色がないことを実証した。
出席した航空会社の職員は、スカイマーク社にもマンゴーの輸送を働き掛けるよう要望。県は、協力を求める考えを示した。
現在の予測量は、天候が順調に推移したとの仮定で計算した。来年の2、3月に開花調査を行い、生産見込み量を把握。この数字をもとに、船便が必要かを判断する。
12年産のマンゴー出荷量は、日照不足などの天候不順が影響し前年の520㌧と比べ半減の279㌧となった。