税の意義 再認識/宮古島連絡会
作文優秀者を表彰/「考えるつどい」開催
2012年度税を考えるつどい(主催・税を考える宮古島連絡会、主管・公益社団法人沖縄宮古法人会)が27日、ホテル共和で開かれた。納税施策の普及改善や納税システムの利用促進に貢献した個人などをたたえるとともに、税の作文で優秀作品に選ばれた中、高校生たちを表彰。作文朗読や講演などを通して税の意義や役割などを再認識した。
税を考える週間(11~17日)のイベントの一環。適正・公平な税務行政の推進や電子申告・納税システム(e-Tax)の周知および利用促進を図ろうと、各地でさまざまな行事が展開されている。
開会の辞で沖縄宮古法人会の真栄城宏会長は「わが国の現状は、東日本大震災や福島第一原発事故、政策の停滞などのリスクに加え、少子高齢、人口減少社会の到来で経済の閉塞、将来の不安感を払拭できない」と指摘。このような状況を打開するには企業活動の活性化が重要課題だとして「企業は時流を見極め、健全で安定した経営を維持、強化、発展することで社会に貢献できる」と訴えた。
その上で真栄城会長は「本日のつどいは、税の意義について行政と民間が一体となって共に考えようとの趣旨の下に開催される」と強調。「本日のつどいを意義あるものにしたい」と理解を呼び掛けた。
来賓として出席した黒島師範県宮古事務所長、下地敏彦市長はそれぞれのあいさつで、税が各種事業の推進に役立っていることを紹介。税を正しく理解させ、活力ある社会の実現に向けてのさらなる推進に期待した。
つどいは、第1部~3部で構成され、第1部は表彰式・感謝状贈呈式、税に関する高校生の作文で沖縄国税事務所長賞に輝いた與儀奈津美さん(伊良部高3年)が作文「生活を支える税」を朗読した。
第2部は矢場誠一沖縄国税事務所次長が「泡盛について」と題し講演を行った。第3部は、関係者が集まり懇親会が開かれた。