株主らの意見反映へ/コーラル社
砂川会長の退任意向で
宮古島市などが出資する第三セクター、コーラル・ベジタブル(砂川佳一会長)は1日、市役所平良庁舎市長室で臨時の取締役会を開いた。同社株主総会で、代表取締役の砂川会長が代表職を退任する意向を示したことから、代表職の再任や後任について話し合った。結局、砂川会長の退任の意思が強く、後任も決まらなかった。来週にも株主らを集め、同件についての意見を聞き、今後の運営に反映させたい考え。同社は社長が不在となっている。
取締役会には砂川会長、市長の下地敏彦氏、同社常務の米田隆己氏の3人の取締役が出席。非公開で約30分間行われた。
終了後、宮古毎日新聞社の取材に応じた砂川会長は「代表取締役の再任を求める意見があったが、株主総会で示した通り、退任させてくれと申し上げたが、駄目だと言われた」と述べ、結論は出なかったことを明らかにした。
取締役会では、事態の早期解決を図るため7日にも社内株主を含めた全株主を集め、代表職の選任について広く意見を聞くことを申し合わせた。
砂川会長は、売上不振で厳しい経営を強いられている同社の今後の運営方針についても株主から意見を聞く方針で「会社の存続にも踏み込んだ意見を聞きたい。株主の皆さんと問題意識を共有していきたい」と述べた。
下地市長は「そういう(会社の存続に関わる)危機意識を持ってほしいということ。コーラル社は存続させる」と話した。
砂川会長の代表取締役の退任を巡っては、11月27日の同社株主総会で砂川会長から退任の意向が示された。しかし、株主総会では決められないことから、次期代表の決定まで暫定的に砂川会長が代表職を継続することが説明された。
砂川会長は退任の理由として▽任期満了に伴い円満退任したい▽社員と一緒の行動に支障がある-などを挙げている。