創造性、感性光る/糸車ファッションショー
57作品がステージ彩る
第3回糸車ファッションショーが1日午後、平良のぱいながまホールで開催された。伝統の宮古上布、宮古織りを含めて57点が披露され、宮古の服飾デザイナーの創造性あふれる作品がステージを華やかに彩った。会場を埋め尽くした観客は作品からあふれるデザイナーの個性に感嘆した。
宮古の服飾デザイナーでつくるファッションクラブ糸車が主催。感性豊かなデザイナーの育成や、宮古的な衣文化の創造と普及を目的に開催した。テーマは「輝く宮古伝統文化の創成」。
ファッションショーの冒頭、糸車の渡久山和子代表は「宮古上布、宮古織りの普及発展はもとより、若手後継者の育成にも心掛けている」と日ごろの活動を紹介。その上で「宮古工業の生徒を含め、地元デザイナーの感性が生かされた創造性豊かな作品を準備している」と話し、宮古の服飾デザイナーの感性と技術を堪能するよう呼び掛けた。
来賓で訪れた下地敏彦市長は「宮古上布、宮古織りの作品をじっくりと見てほしい」と述べ、伝統文化の継承発展に対する市民の理解を求めた。
この後、ショーがスタートした。沖縄本島から招待したプロのモデルをはじめ児童生徒を含む男女がモデルを務め、出品したデザイナーの作品を披露した。
宮古上布、宮古織りによるシンプルなかりゆしウェアやシックなワンピースが発表される中、強烈な個性を放つパーティードレスや豪華なロングドレスなども紹介された。ステージ上の歩き方の指導を受けたモデルの皆さんは、デザイナーの個性あふれる作品を存分にアピールしていた。
観客の視線はステージ上のモデルにくぎ付け。伝統の宮古上布と宮古織りを生かしつつ、斬新なデザインで個性を発揮する作品に拍手喝采した。