沖縄4選挙区に19人/出陣・出発式に第一声
【那覇支社】第46回衆院選は4日公示され、12日間の選挙戦に突入した。沖縄選挙区には19人が立候補。このうち、宮古島市、多良間村を含む4区には新人の魚森豪太郎氏(34)=維新、元職の西銘恒三郎氏(58)=自民、新人の大城信彦氏(45)=民主、前職の瑞慶覧長敏氏(54)=無所属、新人の真栄里保氏(56)=共産=の5人が立候補を届け出た。投票は16日、即日開票される。
各候補者とも、県選管に立候補を届け出た後、選対事務所などで支持者らを集めて出陣式や出発式を行い第一声を放った。
今選挙は11月の衆院解散を受けて行われる。民主、自民の二大政党と、日本未来の党、維新、みんなの党の「第三極」勢力を中心とした、選挙後の枠組みが最大の焦点となる。
4区では、沖縄本島南部を含む宮古、八重山などの離島振興策、尖
閣諸島問題や与那国への自衛隊配備計画など安全保障の在り方、TPP問題などを争点に舌戦を展開する。
新人の魚森氏は、政策の重要ポイントとして「医療の質の向上」を挙げ「日本の医療格差を是正する」と支持を訴えた。
元職の西銘氏は「沖縄の農業を守るためにTPPには明確に反対する」と強調。「結果を出すべく全力で取り組む」と決意した。
新人の大城氏は尖閣問題に対し「これからの政治は独自外交が必要」だとし、「英知を生かし平和解決を望む」と述べた。
民主党を離脱し無所属で出馬した前職の瑞慶覧氏は「TPP反対、普天間の即時閉鎖、与那国への自衛隊配備反対」と訴えた。
新人の真栄里氏は、消費税増税やTPP参加に反対の姿勢を示し「暮
らしや福祉が最優先される政治に全力を挙げる」と力説した。
一方、県都那覇市を大票田とする1区には届け出順に前職の赤嶺政賢氏(64)=共産、新人の安田邦弘氏(67)=維新、新人の國場幸之助氏(39)=自民、郵政・防災担当相で前職の下地幹郎氏(51、宮古島市出身)=国民新党=が立候補した。
そのほか、2区(浦添市、宜野湾市など)には前職1人、新人3人の合
わせて4人、3区(沖縄市、うるま市など)には前職1人、新人5人の計6人が立候補を届け出た。
◎沖縄4区・候補者略歴(届け出順)
※氏名、年齢、新人・前職の別、党派①生年月日②主な職業・役職③現住所④本籍地
西銘恒三郎(にしめ・こうさぶろう)58、元、自由民主党①1954(昭和29)年8月7日②自由民主党沖縄県第4選挙区支部長③那覇市④南城市
大城信彦(おおしろ・のぶひこ)45、新、民主党①1967(昭和42)年11月23日②政党役員③島尻郡南風原町④南風原町
瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)54、前、無所属①1958(昭和33)年10月24日②英語塾経営③南城市④南城市
真栄里保(まえさと・たもつ)56、新、日本共産党①1956(昭和31)年8月8日②県常任委員③豊見城市④宮古島市