多良間の子ども8人/宮古市へ出発
「りんご狩り楽しみ」
【多良間】多良間小、中学校の児童生徒8人が3日、体験交流学習のため、姉妹市の岩手県宮古市に出発した。宮古市での交流期間は、3泊4日。ホームステイや授業交流などを通して同市の歴史や文化を学び、リンゴ狩りや雪遊びなども楽しむ。8日には、東京都内を観光し、9日に帰る。
両市村の姉妹提携は1859年、同村に漂着した宮古市の善宝丸の乗員を島民が看護して無事帰した史実がきっかけになった。1978年からは、小中学生の体験交流が続けられている。
出発式で、福嶺常夫教育委員長は「1年8カ月前の震災の爪痕や、復興に頑張っている様子なども目の当たりにして学んでほしい」と激励した。
嘉味田勝彦団長は「子どもたちは、多良間と違う自然や文化に触れ、大きく成長して帰って来ると思う。元気で行ってきます」とあいさつした。
児童生徒を代表してあいさつした波平華奈さん(6年)は「私は、リンゴ狩りと雪遊びが楽しみ。言葉遣いとあいさつに気を付け、帰ってきて生かせるように頑張りたい」と北国の旅に胸を弾ませた。
子どもたちを引率する保護者代表の比嘉清作さんは、子どもたちに良い機会を与えてくれた行政に感謝した。
宮城隆多良間小学校長は「一生懸命見て、多くのことを感じ取ってください。成長して帰ってくることを楽しみにしている」と期待を込めた。