トウガン出荷始まる/JA12年期作
主産地の上野皮切りに
JAおきなわ宮古地区営農振興センターの取り扱う2012年期作トウガンの県外出荷が、主要産地の上野地区で始まった。宮古地区全体の出荷量は、前期実績より174㌧(19・5%)多い1070㌧を計画。上野がこのうちの800㌧(75%)を占める。
今期のトウガンは9月下旬に植え付けを開始し、肥培管理を経て、出荷となった。表皮の緑が濃く、品質は上々。出荷は来年6月中旬ごろまで続く。
宮古は全国でもトウガンの主産地とされ、冬場は宮古産の独壇場になるという。ブランド化の条件となる「定時、定量、定品質」出荷体制がほぼ整い、平均キロ単価は200円前後と安定した。関係者の中には「宮古のトウガンはブランド品になった」とみる向きもある。
11年期作トウガンのJA出荷量は前期より177・5㌧(24・7%)多い895・5㌧、販売金額が1億6912万円(同比1474万円、9・5%増)。平均キロ単価は189円だった。
12年期の地区別出荷は平良30㌧(540万円)、城辺60㌧(1080万円)、上野800㌧(1億4400万円)、下地が180㌧(3240万円)-を計画した。
地区別10㌃当たり出荷計画は、上野が16・6㌧と他3地区の10㌧より群を抜いて多い。上野では、支部会員同士が栽培技術について密に情報交換し、互いに切磋琢磨しているからだという。
トウガンは07年2月に拠点産地品目に認定されてから、5年目。今期は①市場や消費者から信頼される産地づくり②選果・選別の徹底③低温対策(花粉保存の実施)-などに重点的に取り組む。